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建造物装飾技術国内・海外研修

国内研修

  研修期間:平成20年7月1日~平成20年11月30日
  研 修 生:松村年恒 ㈲川面美術研究所

  テ ー マ:「彩色画面におけるカビ発生の予防と除去方法の研究」

これまでに彩色現場においてカビの被害にあうことが度々ありました。その都度頭を悩ませ、知識のないままにアルコールや防カビ剤を使用してきました。しかし一度除去しても再びカビが発生することが多く、根本的な対策ができていないのが現実です。平成20年度国内研修ではカビについての基本知識とその除去方法について研修させて頂くこととしました。

                    ~研修報告書「はじめに」より~

  

海外研修

  研修期間:平成20年7月1日~平成20年11月30日
  研 修 生:齋藤和人 ㈲齋藤漆工芸

  テ ー マ:「平成20年度社寺建造物装飾技術海外研修報告書」

東・東南アジアの各地で産出される漆は、先史時代より用いられ、高度に発達したこの地域独特の文化を形成し、ベトナムにおいても漆は用いられ、現存する歴史建造物、現代芸術作品にも多くの漆塗り技術をみることができます。ベトナムは中国の南に近接する立地環境が、都市、建築の基層を形成し、ベトナムの漆塗り技術は日本と同様に中国の歴史的影響を受け、ベトナムでは近年歴史的建造物への保存修理活動が行われています。

本研修では、ユネスコ世界遺産ベトナム・フエの宮殿建築群での現地調査を行い、宮殿建築への漆塗り保存修復現場や遺構を訪問し、日本との比較を通じてベトナム・フエの建造物装飾技術の一考察を試みました。筆者は本研修のベトナム調査が3度目の訪越となりました。

                    ~研修報告書「1.はじめに」より~