- 活動報告 平成23年度
- 建造物装飾修理用資材調査研修
- 固有技術向上研修
- 後継者養成実技研修
- 会員研修
- 活動事業
丹塗技術研修会
【期 間】
平成23年8月1日(月)~5日(金)(掻き落とし作業)
平成23年8月22日(月)~26日(金)(丹塗作業)
【場 所】大原野神社(京都市西京区)
【講 師】片山龍馬 (㈱片山)
【概 要】
実技講師に㈱片山より片山龍馬氏を迎え、大原野神社の塗装を行った。
現場養生から掻き落とし、丹塗りまでを行った。現場での研修を通して伝統技法の丹塗技術を学んだ。
掻き落とし作業 | |
丹塗り作業 | |
施工後 |
金工技術研修会
【期 間】平成24年2月6日(月)~7日(火)
【場 所】松尾大社(京都市西京区)、株式会社 森本錺金具製作所
【講 師】
後藤佐雅夫(㈳全国国宝重要文化財所有者連盟)
森本安之助(㈱森本錺金具製作所)
【概 要】
初任~中級技術者を対象とし、社寺や製作現場を訪れ、金工技術の見識を深める。
1日目は松尾大社にて㈳全国重要文化財所有者連盟の後藤佐雅夫先生より錺金具の歴史の講義を頂き、本殿に昇殿し錺金具を間近で観察、中門の扉にとりついている金具の拓本を採らせていただいた。
2日目は、㈱森本錺金具製作所にて古金具の洗いの作業を見学し、工房視察、水銀鍍金・電気鍍金・漆箔の見分け方を教わった。午後より明治建築の違棚にとりついていた錺金具の拓本を採り、その拓本をトレースし面相筆・烏口を使い作図を行った。㈱森本錺金具製作所の資料室見学も有意義なものとなった。
古金具(漆箔、墨さし)洗い前 | 硫酸につけ、汚れと古箔を研磨剤・ブラシで落とし、水でよくすすぐ。すすぎがあまいと錆の原因になる。 |
古金具(漆箔、墨さし)洗い後 |
建造物装飾模型製作研修会 ~漆施工Ⅰ・Ⅱ期~
建造物装飾模型製作研修は、22年度から26年度の5年間をかけて、漆塗り・彩色・丹塗り・金具の4部門で一つの模型を完成させる。各部門の技術を集大成した模型製作を通し、技術者の技術の継承と練磨を目指すと共に、製作後には模型を展示することで、協会の技術を社会へアピールする事を目指す。
【概 要】
本模型は、一般社団法人 社寺建造物美術保存技術協会4部門(丹塗り、彩色、漆塗り、金工)の装飾技術を結集し、技術・技法の紹介を一つの模型に集約した「資料模型」として製作する。
【期 間】
平成23年8月29日(月)~9月1日(木)
平成23年11月28日(月)~12月2日(金)
【場 所】日本建築専門学校 (静岡県富士宮市)
【講 師】
窪寺 茂(建築装飾技術史研究所 所長)
齋藤敏彦(㈲齋藤漆工芸)
「第1日目」
講義:「建築装飾の技法」-窪寺茂 氏
実習作業: 塗り分け区分の細部仕様決定、刻苧彫、養生、木地固め
「第2日目」
視察:浅間大社富士山本宮
講義:「廃絶した江戸期の技法」-窪寺茂 氏
実習作業:固め荒し、飼い込み下の刻苧充塡、布下下地付け
「第3日目」 実習作業:飼い込み刻苧、布下下地付け、布裁ち、布着せ
「第4日目」 実習作業:布目揃え、布荒し、刻苧
「第1日目」 実習作業:養生、石あて、布裁ち、布着せ、
「第2日目」 実習作業:布着せ、布目揃え、刻苧、石あて
「第3日目」 実習作業:布裁ち、布着せ、地錆、刻苧研ぎ
「第4日目」 実習作業:布着せ、地錆、地付け、石あて
「第5日目」 実習作業:地錆、地付け、石あて
刻苧彫 | 飼い込み刻苧 |
布着せ | 布目揃え |
建造物装飾模型製作研修会 ~彩色施工~
【期 間】平成23年11月29日(火)~12月3日(土)
【場 所】日本建築専門学校 (静岡県富士宮市)
【講 師】
窪寺茂 (建築装飾技術史研究所 所長)
中西友紀(㈲川面美術研究所)
礬砂(ドーサ)引き | 胡粉たたき |
施工前 | H23年度研修終了時 |