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固有技術向上研修

丹塗技術研修会

【期 間】

平成22年2月15日(月)~19日(金)(掻き落とし作業)
平成22年3月1日(月)~5日(金)(丹塗作業)


【場 所】石清水八幡宮 手水舎(京都府八幡市)

【講 師】片山龍馬(㈱片山)

 

【概 要】

実技講師に㈱片山より片山龍馬氏を迎え、石清水八幡宮手水舎の塗装を行った。 現場養生から掻き落とし、丹塗りまでを行った。現場での研修を通して伝統技法の丹塗技術を学んだ。


 

掻き落としは防護服着用での作業
掻き落としは防護服着用での作業

 

  

総合技術研修会 ~漆~

【期 間】平成22年11月9日(火)~11月12日(金)

【場 所】護王神社(京都市上京区)

【講 師】山下忠彦(邑田漆芸㈱)

 

【概 要】

昨年、今年度と2カ年企画の研修。一年次に各事業所に分配し、漆塗り(中塗まで)、彩色を行った部材を、所有者であり教材として提供くださった護王神社に集め、漆上塗り研修を行った。実際の作業では、上塗り作業に携わる機会も滅多になかった研修生にとって、最初は塗刷毛を握る手にも随分と力が入っていたようであったが、山下先生からの丁寧なご説明と朗らかな人柄により緊張も次第に解れ、取組まれたようである。 塗面を完成度高く仕上げるために強調されていた「塗る対象に応じて面倒でも刷毛を使い分ける」「垂れやカスレを出さないよう、配る漆の量を感覚で覚える」「無駄な漆を隅刷毛を活用して除いていく」など参考になるアドバイスに各研修生も熱心に聞き入っていた。


 

平面への上塗り 施工後(縁下部分)
平面への上塗り 施工後(縁下部分)

 

総合技術研修会 ~金箔~

【期 間】平成22年12月1日(水)~12月3日(金)

【場 所】護王神社(京都市上京区)

【講 師】浅見紀子(㈲浅見箔)

 

【概要】

昨年、今年度と2カ年企画の研修。一年次は各事業所にて、担当部材の漆塗り(中塗まで)、彩色施工を行った。今年度は11月、護王神社現地にて漆上塗りの研修を既に終えている。今回は部材への金箔押を最終的な仕上げとして研修した。金箔押未経験者にとっては当初繊細な箔に戸惑いがあるようであったが、扱いに慣れてくるに従って、自信をもって取り組むことが出来るようになり、仕上がり、スピードが向上する様子がうかがえた。経験者にとっても、基本事項の確認、また東西の異なる手法に接し、金箔押に対する知識を一層深めることができる研修となった。 今回研修教材となった社殿は神明造で、本来、建築様式的には漆や彩色、金箔といった装飾は行わないものだが、「伝統を重んじ継承しつつも時代に合わせた装飾」という、建築装飾の新たな道筋を見出すユニークな試みとなった。


 

箔押し漆を均一に塗る。 円を描くように拭き上げる。
箔押し漆を均一に塗る。 円を描くように拭き上げる。
一定方向から箔を押す。 真綿で軽く押さえる。
一定方向から箔を押す。 真綿で軽く押さえる。
全体を確認しながら余分な箔を落とす 毛の柔らかい刷毛等で完全に払い落とす。
全体を確認しながら余分な箔を落とす。 毛の柔らかい刷毛等で完全に払い落とす。

 

建造物装飾模型製作研修会

【期 間】平成23年2月24日(木)~2月26日(土)

【場 所】㈱小西美術工藝社 日光工房(栃木県日光市)

【講 師】窪寺 茂(建築装飾技術史研究所)

 

【概 要】

建造物装飾模型製作研修は、22年度から26年度の5年間をかけて、漆塗り・彩色・丹塗り・金具の4部門で一つの模型を完成させる。各部門の技術を集大成した模型製作を通し、技術者の技術の継承と練磨を目指すと共に、製作後には模型を展示することで、業界の社会の認知度の向上を目指す。初年度では、今後の模型の施工・装飾内容の計画を、講義や装飾技法の見学も交えて検討した。